ロコモティブシンドローム
ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)は、日本整形外科学会により提唱されている運動器(骨、関節、神経、筋肉など)の障害によって、立つ、歩くといった移動機能が低下している状態を言います。早い方では50代からロコモの可能性が疑われるようになります。
進行すると次第に日常生活にも影響をおよぼすようになり、将来介護が必要になるリスクがあります。
ロコモティブシンドロームのチェック
7つの項目はすべて、骨や関節、筋肉などの運動器が衰えているサイン。
1つでも当てはまればロコモの心配があります。ロコモーショントレーニング(ロコトレ:主な内容は、片足立ち、スクワット、筋力トレーニング機器を用いた訓練など)を行うようにしましょう。
- 片脚立ちで靴下がはけない
- 家の中でつまずいたりすべったりする
- 階段を上がるのに手すりが必要である家のやや重い仕事が困難である
(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど) - 家のやや重い仕事が困難である。
- 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
(1リットルの牛乳パック2個程度) - 5分くらい続けて歩くことができない
- 横断歩道を青信号で渡りきれない
※「ロコチェック」(日本整形外科学会、ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトより)
また、原因疾患がある場合は、その治療を優先するようにします。
当院では医師の指示のもとに、理学療法士がロコトレの指導、筋力トレーニング機器を用いての訓練などで予防や治療を行っていきます。