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骨粗しょう症

骨粗しょう症とは、骨の量(密度)が減ることで骨折しやすくなる病気です。日本での患者数は1,000万人を超え、50歳以上女性の4人に一人は骨粗しょう症といわれています。
閉経後、また妊娠中は特に女性ホルモンの変化により、急激に骨密度が下がりやすくなります。

背中が曲がってきたり、関節の痛みが出やすくなることもありますが、自覚症状がないことがほとんどで、骨折して初めてわかるケースが多いのが現状です。進行すると、くしゃみや、つまずいて手や肘をついたといった軽めの衝撃でも骨折を起こしてしまう可能性があります。高齢者の場合は骨折が原因で、運動不足から寝たきり、認知症の発症および進行、要介護者となるリスクも高まります。

また、最近では20代女性のような若い世代でも、骨粗しょう症がみられることが多くなっています。外出の機会が減り運動不足になっていたり、無理なダイエットなどでの栄養不足が原因と考えられます。

その他、喫煙習慣のある方、特定の病気(関節リウマチ、糖尿病、慢性腎臓病、動脈硬化など)、薬の副作用(ステロイド薬の長期服用など)で発症することもあります。

ご自身の健康診断の一つとして、まずは予防、早期発見、早期治療のためにも、骨の検査を積極的に受けていただくことをお勧めいたします。

検査

骨密度検査

骨密度測定にはDEXA(デキサ)法を用いた装置を使用します。DEXA法とは、日本骨粗鬆症学会ガイドラインで推奨される検査方法で、現時点で最も信頼性の高い骨密度測定法であり、安全で正確に、骨粗しょう症の精密検査、治療効果の観察、骨折の危険予測の評価を行うことができます。

検診は腰椎(ようつい:腰の骨)と大腿骨(足の付け根の骨)の2か所、7~8分間、服を着たまま仰向けにベッドに横になるだけで、痛みもなく簡単に測定できます。
極めて少ないX線を使用しているので、女性でも安心です。

血液検査

血液検査によって今後の骨形成がどのようにすすんでいくのかを予測します。
骨代謝マーカー検査と呼ばれる検査で、骨の新陳代謝の速度がわかります。

骨密度検査と血液検査を行い、総合的に評価、判断いたします。

 

【検査料金】

  1割負担 2割負担 3割負担

1930円 3860円 5780円

1770円 3530円 5300円

※初診または再診料、骨密度測定、採血等含む検査料金の目安。薬代は含みません。

治療

骨粗しょう症は、食事や運動など生活習慣も関与することから、「骨の生活習慣病」とも言われており、食事・運動療法もこの病気の予防と改善には欠かせません。
検査の結果、骨粗しょう症と診断を受けた場合は薬物療法による治療がメインとなりますが、現在は薬の選択肢も増えており、しっかりとした評価を行った上で正しい投薬内容を検討していくことが大切だと考えております。

定期的に検査を行うことで薬の効果を確認し、投薬内容の変更を提案することもあります。
各個人のタイプや程度を正しく診断し、定期的に評価することで、一人ひとりにあった最適な治療計画を提案していきます。

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