骨粗しょう症
骨粗しょう症は、骨密度が減少して骨折しやすくなる病気で、日本には1,000万人以上の患者がいます。特に閉経後や妊娠中の女性は、ホルモンの変化で骨密度が急激に低下します。
症状は自覚しづらく、骨折して初めて気づくことが多く、進行すると軽い衝撃でも骨折する可能性があります。高齢者の場合、骨折が原因で寝たきりや認知症、要介護になるリスクが高まります。また、運動不足や栄養不足によって若い世代でも発症するケースが増えています。
喫煙、特定の病気、薬の副作用も原因となることがあるため、骨の健康検査を定期的に受け、予防や早期発見を心がけることが大切です。
検査
骨密度検査
骨密度測定にはDEXA(デキサ)法を用いた装置を使用します。DEXA法とは、日本骨粗鬆症学会ガイドラインで推奨される検査方法で、現時点で最も信頼性の高い骨密度測定法であり、安全で正確に、検査・観察・評価を行うことができます。
血液検査
血液検査(骨代謝マーカー検査)では、骨の新陳代謝の速度を測り、今後の骨形成を予測します。これに骨密度検査を組み合わせ、総合的に評価・判断します。
【検査料金】
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
初 診 |
1930円 | 3860円 | 5780円 |
再 診 |
1770円 | 3530円 | 5300円 |
※初診または再診料、骨密度測定、採血等含む検査料金の目安。薬代は含みません。
治療
骨粗しょう症は「骨の生活習慣病」とも呼ばれ、食事や運動療法が予防と改善に重要です。診断後は薬物療法が中心となり、適切な薬を選ぶために詳細な評価が必要です。
定期的な検査で薬の効果を確認し、治療計画を見直しながら、個々に最適な治療を提案します。