再生医療【PFC‐FD™療法】
「いまの治療に満足できないけれど、手術はしたくない...」といった患者様に、
再生医療(バイオセラピー)PFC-FD™療法をご紹介しております。
再生医療は有効な選択肢のひとつ
例えば「膝関節症」の治療は大きく分けて、ヒアルロン酸注射や内服、リハビリとの保存的治療(第1の治療)と、人工関節手術(第2の治療)が主な治療でした。
手術は1か月程度の入院を要します。そのため仕事や介護、趣味やスポーツ等での長期の中断をしたくない方、また、高齢や内臓疾患のために手術を受けるリスクが高く、手術を諦めざるをえない方もいます。
そんな方に、新しい可能性を秘めた第3の医療としての再生医療を導入いたしました。
魔法の注射ではありません
再生医療は万能な治療ではありませんが、劇的に改善し、生活の質が向上し人生が変わった方も多くおられます。
現在では「第1の治療」のオプションとして早期の段階から再生医療を行う重要性もわかってきております。
PFC-FD™療法とは
PFC-FD™療法は「成長因子」の働きを活用した治療法です。(成長因子:細胞の成長や増殖を促す様々なタンパク質の総称)
似たような治療法として、自身の血液から血小板を抽出・濃縮した多血小板血漿(PRP)を用いて怪我の回復を促進するPRP療法があり、大谷翔平投手やゴルフのタイガー・ウッズ選手が用いたことでも知られています。
PFC-FD™療法はPRP療法をさらに発展させた治療法です。PRPから成長因子のみを抽出した血小板由来因子濃縮物(PFC)を作成し、さらに不純物を取り除き(無細胞化)、フリーズドライ加工することによりPFC-FD™が出来上がります。
PFC-FD™を患部(関節、関節周囲の靭帯・軟部組織など)に注射することで治療が行われます。
PFC-FD™に多く含まれる成長因子には組織の自己修復、抗炎症作用を促進するはたらきがあり、「早期治療」や「痛みの軽減」が期待されます。
PFC-FD™に含まれる成長因子の量はPRPのおよそ2倍です。またPRPに比べて不純物が少ないため、注射時の痛みを少なくすることができます。
自身の血液から作成されるため拒絶反応や副作用が少なく、さらに①採血 ②PFC-FD™の注射、という2ステップのみで完了するという簡便性から、保存療法と手術の隙間を埋める新たな治療選択肢として大学病院など多くの医療機関で採用されており、またスポーツ選手を中心に活用が始まっています。
PFC-FD™療法の費用について
PFC-FD™治療料金(診察、血液検査、注射すべて含む)
(A) 3㎖×2バイアル |
当院でも多数の実績。 価格もよりご利用しやすくなりました。 |
130,000円 (143,000円 税込) |
(B) 3㎖×2バイアル |
成長因子を通常の2倍に加工。 より効果を実感したい方に。 |
170,000円 (187,000円 税込) |
※自費診療となるため、保険は適用されません。
(確定申告における医療費控除の対象となる場合がありますので、発行された領収書は確定申告まで大切に保管しておいてください。詳しくは管轄の税務署にお尋ねください。)
感染症検査(HIV・HBV・HCV・梅毒・HTLV-1)が陽性の場合は、血液検査費用(16500円税込)のみお支払いいただきます。
詳細はスタッフや医師にお尋ねください。
対象疾患・部位
変形性膝関節症
テニス肘、ゴルフ肘
腱板損傷
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
アキレス腱炎
変形性股関節症
変形性足関節症
部位 / 肩、ひじ、手、股、膝、足など
こんなことでお悩みのかたに
- ヒアルロン酸の注射をしているが痛みが軽くならない
- 痛み止めを服用しているがしばらくすると痛くなる
- 痛みはつらいが手術は避けたい
- 慢性的に痛みがある
- スポーツなどによる筋・腱の痛みが通常の治療で改善しない
治療の流れ
- 問診・診察
関節の痛みや違和感の程度、そしてこれまでの治療についてお伺し、PFC-FD™治療の適応かどうかを確認いたします。(レントゲンやMRIの画像があればご持参ください) - 採血・検査・加工
患者様の前腕から50mlほどの採血を行い、特定細胞加工施設に安全に輸送します。
感染症の検査を行い、問題なければ清潔な環境で血液からPFC-FD™の作成を行います。 - 治療
採血後3週間を目安に、当院外来にてPFC-FDを注射します。入院・手術は不要です。(PFC-FDは半年間保存可能です)
このような方は、治療が受けられません
血液採取を行い、感染症検査(HIV・HBV・HCV・梅毒・HTLV-1)で陽性反応が出た方は、治療を受けていただくことはできません。その場合、血液検査費用16,500円(税込)のみご負担いただきますのであらかじめご了承ください。
治療後の注意点
・採血部や注射部に一時的な痛みや出血(皮下血種)が起こる場合があります。
・自己修復に依存する療法となりますので、上手く修復が進まない場合もございます。
・施術当日の入浴は避け、PFC-FD™の注入部は清潔に保ってください。
PFC-FD™療法に関するQ&A
治療には、どのくらい時間がかかりますか?
採血からPFC-FDの作成期間を3週間いただき、その後の注射は10分程度となります。(超音波で部位等を確認し確実にPFC-FD™を注入します)
安全性はどうなのでしょうか?
ご自身の血液を採取後、清潔な状態でセルソース再生医療センター(特定細胞加工製造許可施設・厚生労働省認可)に輸送しPFC-FD™を作成しますので、安全性は高いです。
副作用はありますか?
ご自身の血液から精製するので、免疫反応などの副作用は少ないです。 一般的な注射治療と同じように、注射する部位に痛みを感じたり・赤くなったり・腫れたり・熱を持ったり・皮下出血を起こしたりすることはあります。これらの副作用は概ね一時的です。通常は1週間程度でよくなります。
いつから運動できますか?
当日の運動やマッサージはお控えください。 腫れや痛みなど大きな問題が無ければ、通常は翌日から運動していただくことが可能です。
効果が出るまでにどのくらいの期間が必要ですか?
即効性はありません。通常は、1週間~6ヶ月程度で組織の修復が起こり、徐々に炎症が収まり痛みが軽減するなどの効果が認められてきます。ただし、効果や持続時間には個人差があります。
入院や手術の必要はありますか?
不要です。全て外来(当院内)で行います。
高齢でも受けられますか?
受けられます。様々な治療法で改善しない場合にお薦めさせていただくことがあります。なお、慢性的な痛みに関しては、運動療法を併用した治療をお勧めします。
持病があり薬を飲んでいますが、採血に支障はありませんか?
お薬による制限はありません。お気軽にご相談ください。
保険はききますか?
自由診療となりますので、保険適用外です。
関節以外の症状でも治療できますか?
できます。腱や筋肉の症状にも適応となることもあります。
※PFC-FD™はセルソース株式会社の提供する商標です。